多肉植物ローラの増やし方:葉挿し・挿し木・株分けで簡単増殖完全ガイド
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多肉植物ローラの増やし方:葉挿し・挿し木・株分けで簡単増殖完全ガイド

10/25/2025, 5:04:12 PM

美しいローラを簡単に増やす方法を解説。葉挿し・挿し木・株分けの3つの方法で成功率を高めるポイントや手順を初心者にも分かりやすく説明。

Table of Contents

ローラ(Echeveria 'Lola')は、静夜とリラシナの交配種で、姉妹種にデレッセーナがあります。淡いブルーグレーやピンク・ラベンダーのアクセントを持つ葉が特徴で、コンパクトなロゼット形に成長します。ローラの増やし方には、葉挿し、挿し木、株分けの3つの方法があり、それぞれ成功率や適した時期が異なります。この記事では、これらの方法について詳しく解説します。

質問

回答

ローラの葉挿しによる増やし方の成功率はどうですか?

成功率は約30〜50%です。

挿し木による増やし方の手順はどうなりますか?

茎のカット、切り口の乾燥、土への挿し方、初期管理、発根確認の順です。

株分けによる増やし方の成功率はどうですか?

成功率は約90%以上です。

ローラの水やり基本ルールはどうなりますか?

土の表面が完全に乾いてからたっぷり与え、根腐れを防ぐことが大切です。

ローラの肥料与え方はどうなりますか?

成長期の春・秋のみに多肉植物用液体肥料を500倍に薄めて与えます。

ローラの基本情報と特徴

多肉植物「ローラ(Echeveria 'Lola')は、静夜とリラシナの交配種で、姉妹種にデレッセーナがあります。淡いブルーグレーやピンク・ラベンダーのアクセントを持つ葉が特徴で、コンパクトなロゼット形に成長します。

主な特徴

  • 葉色:光の当たり具合でピンクやラベンダーがかった淡いブルーグレー
  • サイズ:成長すると直径10〜15cmのロゼットを形成
  • 開花時期:春〜初夏にピンクやオレンジの花を咲かせる
  • 耐寒性:軽い霜には耐えるが氷点下は室内管理が推奨

適切な生育環境

項目

推奨条件

日光

明るい間接光。夏場は直射日光を避ける

水やり

土が完全に乾いたらたっぷり与え、冬は控えめ

土壌

多肉植物用土にパーライトや軽石を混ぜた水はけの良い土

育てやすく、初心者でも増やしやすい品種です。増やし方には葉挿し、挿し木、株分けの3つの方法があり、それぞれ成功率や適した時期が異なります。

葉挿しによる増やし方と成功のコツ

手順

  • 健康な葉を選ぶ:成長期に中程の葉を選ぶと成功率が高い
  • 葉を取り外す:根元を優しくひねりながら取り外し、葉がちぎれないように注意
  • 葉を乾燥させる:切り口にカサブタができるまで2〜3日間風通しの良い日陰で放置
  • 土に設置:水はけの良い土の上に葉を軽く押し込み、埋めない
  • 水やり:最初の1〜2週間は水やりをせず、その後は土が完全に乾いたら霧吹きで湿らせる
  • 発根待ち:2〜4週間で根と新芽が生え始め、母葉は自然に枯れる

成功率を高めるコツ

  • 適切な時期:春〜秋の成長期に行う
  • 清潔さ:道具をアルコール消毒し、感染を防ぐ
  • 風通し:湿度が高いとカビが発生しやすいので、通気性の良い場所を選ぶ
  • 複数試す:成功率30〜50%のため、複数の葉で挑戦する

よくある失敗原因

問題

原因

対策

葉が腐る

湿度が高すぎる

風通しを良くし、水やりを控える

発根しない

葉が傷んでいる or 時期が不適

健康な葉を選び、成長期に実施

新芽が生えない

土が不適 or 日光不足

多肉植物用土を使用し、明るい間接光を確保

葉挿しは大量増殖に適していますが、発根まで時間がかかるため、忍耐強く管理することが重要です。特に切り口のカサブタ形成が成功の鍵です。

挿し木(茎挿し)で簡単に増やす方法

茎挿しの手順

  • 茎のカット:清潔なハサミでロゼットの下1〜2cmの位置で茎を切断
  • 切り口の乾燥:切り口を2〜3日間風通しの良い日陰で乾燥させ、カサブタ形成を待つ
  • 土への挿し方:水はけの良い土に切り口を下にして挿し、葉が土に埋まらないように注意
  • 初期管理:最初の1週間は水やりをせず、発根後に土が乾いたら軽く水を与える
  • 発根確認:2〜3週間で根が生え始め、新しい成長が見られるようになる

成功率を高めるポイント

  • 茎の長さ:最低2〜3cmの長さを確保(短すぎると根付きにくい)
  • 時期選び:春〜初夏の成長期に行う(成功率70〜90%)
  • 環境管理:発根中は明るい日陰で管理し、直射日光を避ける
  • 道具の清潔さ:ハサミはアルコール消毒して感染を防ぐ

よくある問題と対処法

現象

原因

解決策

茎が倒れる

根が未発達 or 土が乾燥しすぎ

支柱で補強し、土を軽く押さえる

切り口が腐る

乾燥不足 or 湿度が高い

カサブタ形成を確認してから土に挿す

発根しない

茎が古すぎる or 切り口の損傷

若い茎を選び、優しく切断する

茎挿しは葉挿しより発根が早く、成功率が高い方法です。特に伸びすぎた株をリセットするのに適しています。切り口のカサブタ形成が最も重要なポイントです。

株分け(子株の分離)による確実な増殖法

株分けの手順

  • 子株の確認:母株の周りにできる小さなロゼット(子株)を確認。母株から1/3程度の大きさになったら分離可能
  • 子株の取り外し:清潔なナイフまたは手で子株を優しく分離。根がついているか確認
  • 切り口の乾燥:1〜2日間風通しの良い日陰で切り口を乾燥させ、カサブタ形成を待つ
  • 土への植え付け:水はけの良い土に子株を植え、軽く押さえて安定させる
  • 初期管理:最初の1週間は水やりをせず、その後は土が完全に乾いてから軽く与える

成功率を高めるポイント

  • 適切な時期:春〜秋の成長期に行う(成功率90%以上)
  • 子株の選び方:母株から独立した根を持つものを選ぶと最も確実
  • 分離時の注意:子株の根を傷つけないよう優しく作業
  • 乾燥の徹底:カサブタ形成までしっかり待つ(腐敗防止)

株分けのメリット

特徴

説明

成功率

90%以上で最も確実な増殖方法

所要時間

植付け後1〜2週間で根付き始める

母株への影響

分離後も母株は健康に成長続ける

適した株

子株をよく出すローラに特に効果的

分離後の管理

  • 水やり:植付け後1週間は完全に乾燥させ、その後は土が乾いてから与える
  • 日光:明るい間接光で管理し、直射日光は避ける
  • 肥料:根が定着するまで(約1ヶ月)は肥料を与えない

株分けはローラを増やす最も簡単で確実な方法です。特に子株が自然に発生しやすいローラの特性を活かした増殖法で、初心者にもおすすめです。

増やした後の管理と注意点

水やり基本ルール

  • 完全乾燥法:土の表面が完全に乾いてからたっぷり与え、根腐れを防ぐ
  • 季節別頻度:春・夏に週1〜2回、秋に週1回、冬は月1〜2回と控えめに
  • 時間帯:朝または夕方に与え、葉に水がかからないように注意

日光環境管理

季節

適切な環境

注意点

春・秋

直射日光可能(午前中がベスト)

急な環境変化を避ける

半日陰(50%遮光ネット推奨)

葉焼け防止に移動させる

明るい室内(窓辺5cm以内)

冷気を遮断する

肥料与え方

  • 時期:成長期の春・秋のみに与える
  • 種類:多肉植物用液体肥料を500倍に薄めて使用
  • 頻度:2〜3ヶ月に1回、生育が鈍化したら中止
  • 注意:肥料焼けを防ぐため、根元に直接かけない

病気・害虫対策

被害

原因

対策方法

根腐れ

過湿・排水不良

植え替えと乾燥管理

カイガラムシ

乾燥時の発生

70%アルコール綿棒で除去

アブラムシ

新芽への寄生

流水洗浄または専用スプレー

葉焼け

強い直射日光

日陰へ移動し葉を観察

季節別特別ケア

  • 梅雨期:湿度対策に換気を強化し、土の表面に鹿沼土を散布
  • 夏越し:鉢底を上げて空気の流れを確保し、水やりを最小限に
  • 越冬準備:10月以降は室内へ移動し、5度以上を維持
  • 春の処理:新芽が出始めたら古い葉を摘み取り、風通しを改善

鉢と土の管理

  • 植え替え時期:根鉢が張り切ったら春または秋に実施
  • 鉢の選び方:底穴付きでサイズは現在の鉢より1〜2号上
  • 土の配合例:赤玉土6:鹿沼土3:パーライト1の比率が基本

新しく増やした株は特にデリケートな状態です。環境変化に敏感なので、徐々に慣らしながら管理することが大切です。特に水やりは失敗しやすいポイントなので、土の状態をよく確認して行いましょう。