多肉植物「オリビア」の育て方・特徴・増やし方完全ガイド
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多肉植物「オリビア」の育て方・特徴・増やし方完全ガイド

8/19/2025, 2:58:09 AM

多肉植物オリビアの基本情報、育て方、水やり、増やし方、季節ごとの管理まで初心者にも分かりやすく解説します。

Table of Contents

オリビア(Graptoveria 'Olivia')は、ベンケイソウ科の春秋型多肉植物で、光沢のあるオリーブグリーンの葉と季節によって変化する色が魅力。初心者でも育てやすく、葉挿しや株分けで増やすことも可能。日当たりと水やりに注意し、春夏秋冬それぞれの管理ポイントを守れば、美しい状態を保ちやすい品種です。

質問

回答

オリビアの水やりはどのくらいの頻度で行えばいいですか?

春・秋は土が乾いてからたっぷり、夏は10日〜2週間に1回、冬は1ヶ月に1回程度が目安です。

オリビアはどのように増やせますか?

葉挿しと株分けのどちらでも簡単に増やすことができます。

オリビアの葉が赤やピンクになるのはなぜですか?

日当たりや気温の変化により、葉に紅葉のような色変化が起こります。

オリビアは初心者でも育てやすいですか?

はい、比較的育てやすい多肉植物です。

オリビアの適切な置き場所はどこですか?

春・秋は直射日光がよく当たる場所、夏は明るい日陰、冬は室内の明るい窓際がおすすめです。

オリビアの基本情報と特徴

オリビア(学名:Graptoveria 'Olivia')は、ベンケイソウ科グラプトベリア属の多肉植物です。

見た目はエケベリア属に似ていますが、正確にはグラプトペタルムとエケベリアの交雑種です。

アメリカの育種家、Renee O'Connellによって作出されました。

主な特徴

  • 葉はオリーブグリーンで光沢があり、縁に赤みがかる「爪」があります。
  • ロゼットは7〜15cm程度で、小さくて丸みを帯びた葉が密集しています。
  • 日当たりや温度によって、葉の色がピンクやブロンズに変化します。
  • 春秋型の多肉植物で、夏と冬は休眠期になります。

基本情報

項目

内容

学名

Graptoveria 'Olivia'

科・属

ベンケイソウ科 グラプトベリア属

生育タイプ

春秋型

耐寒性

最低5℃まで(霜には弱い)

耐暑性

最高45℃まで(直射日光と高温多湿は避ける)

花の特徴

星型の小さな花を春から初夏にかけて咲かせる

オリビアの魅力

  • 光沢のある葉とロゼットのかわいらしい形が特徴
  • 季節や環境によって葉の色が変化する鑑賞性
  • 群生しやすく、時間とともにボリューム感が増す
  • 初心者でも比較的育てやすい品種

オリビアの育て方と水やりのコツ

オリビアは育てやすく、適切な環境と手入れで美しい状態を保ちます。

特に日当たりと水やりが重要で、過湿や強い直射日光には注意が必要です。

日当たりと置き場所

  • 春・秋:直射日光が6時間以上当たる場所がベスト。屋外で育てる場合、風通しの良い場所を選ぶ。
  • 夏:葉焼け防止のため、明るい日陰または30%程度の遮光が必要。
  • 冬:室内の日当たりの良い窓際がおすすめ。夜間の気温が5℃以下にならないようにする。
  • 室内育成:南向きの窓際が理想。西日が強い場合はレースカーテンなどで調整。

水やりの基本

オリビアは乾燥に強く、過湿に弱い性質があります。水やりの基本は「乾いてからたっぷり」です。

季節ごとの水やりのポイント

季節

水やりの頻度

ポイント

春・秋(生育期)

土が完全に乾いてから2〜3日後

鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと

夏(休眠期)

控えめに、10日〜2週間に1回程度

朝に与える。直射日光下では避ける

冬(休眠期)

1ヶ月に1回程度、またはほとんどなし

気温が低いので、軽く湿らせる程度に

用土と水はけ

  • 多肉植物用の市販土に、パーライトや軽石を3割混ぜるのがおすすめ。
  • 自作する場合は赤玉土(小粒)5:鹿沼土3:パーライト2の割合。
  • 水はけの良さが根腐れ防止に直結するので、必ずチェック。

その他の育て方のコツ

  • 風通しが良い場所を選ぶと、病気や害虫の予防になる。
  • 植え替えは春か秋の生育期に行う。
  • 肥料は春と秋の生育期に控えめに与えると良い。

オリビアの増やし方・葉挿しと株分け

オリビアは葉挿しと株分けの2つの方法で簡単に増やすことができます。

どちらの方法も初心者に優しく、成功率も高いです。

葉挿しのやり方

葉挿しはオリビアの増やし方の中でも最も一般的で簡単な方法です。

  • 健康な葉を根元から優しくねじるようにして取ります。
  • 取り外した葉を2〜3日風通しの良い日陰で乾燥させ、切り口を固めます。
  • 多肉植物用の用土を湿らせ、その上に葉を置きます(埋めない)。
  • 直射日光を避け、明るい日陰で管理します。
  • 約2〜3週間で根が生え、その後新しい芽が出てきます。
  • 根がしっかり張ったら、小さな鉢に移し替えます。

成功のコツ

  • 元気で肉厚な葉を選ぶこと。
  • 葉を水につけない(土の上に置くのがベスト)。
  • 乾燥期間をしっかり取って腐敗を防ぐ。

株分けのやり方

群生しているオリビアを複数の株に分けて増やす方法です。適期は春か秋です。

  • 群生株を鉢から取り出し、根をやさしくほぐします。
  • 子株を親株から手で軽く分離します。
  • それぞれの株を新しい鉢に植え替えます。
  • 植え替え後は1週間ほど水やりを控え、根の定着を待ちます。
  • その後は通常の管理でOK。

株分けの注意点

  • 株分け直後は直射日光を避け、明るい日陰で管理。
  • 根がまだ弱っているため、水やりは控えめに。
  • 不健康な根や葉はあらかじめ取り除いておく。

葉挿し vs 株分け:簡単比較

項目

葉挿し

株分け

難易度

簡単

やや簡単

時間

2〜4週間で発根

すぐに新しい株が完成

必要なもの

1枚の葉

群生している株

おすすめ時期

春・秋

春・秋

季節ごとのオリビアの管理ポイント

オリビアは春秋型の多肉植物なので、春夏秋冬それぞれに合わせた管理が必要です。

特に夏の高温と冬の寒さには注意が必要です。

春(3月〜5月)

  • オリビアの生育が最も活発になる季節。
  • 日当たりの良い場所に置き、通常通りの水やりを行う。
  • 新しい芽が多く出るので、植え替えや増やし方に最適な時期。
  • 肥料を少量与えると、より良い生育が期待できる。

夏(6月〜8月)

  • 休眠期に入るため、水やりは控えめに。
  • 強い日差しで葉焼けするので、明るい日陰または遮光ネットを使用。
  • 風通しを良くして、高温多湿を避けます。
  • 水やりは朝に行い、夕方以降は避ける。

秋(9月〜11月)

  • 再び生育が活発になる季節。
  • 春と同様の管理で問題なし。
  • 日当たりを良くすると、葉がピンクや赤に色づく(紅葉)。
  • 増やし方も再び可能になる。

冬(12月〜2月)

  • 冬も休眠期なので、水やりは最小限に。
  • 室内で管理し、5℃以下にならないようにする。
  • 霜には非常に弱いので、外置きは厳禁。
  • 水やりは1ヶ月に1回程度、軽く湿らせる程度でOK。

季節別管理チェックリスト

季節

日当たり

水やり

注意点

直射日光OK

土が乾いてからたっぷり

植え替え・増やし方に最適

明るい日陰・遮光

控えめ・10日〜2週間に1回

葉焼け・根腐れに注意

直射日光OK

土が乾いてからたっぷり

紅葉が楽しめる

室内の明るい場所

1ヶ月に1回程度

霜よけ・寒さ対策必須

オリビアの troubleshooting と人気の理由

オリビアは育てやすい多肉ですが、トラブルも起きることがあります。

ここでは主な問題とその対処法、そして人気の理由を解説します。

主なトラブルと対処法

・葉がしおれる・枯れる

  • 原因:過湿による根腐れ、または水不足。
  • 対処法:根腐れの場合は健康な部分だけを挿し木にする。水不足の場合は徐々に水やりを再開。

・葉焼け

  • 原因:夏の強い直射日光。
  • 対処法:遮光ネットを使うか、明るい日陰に移動。

・害虫(アブラムシ・カイガラムシ)

  • 対処法:
    • アブラムシ:石鹸水や市販の殺虫剤で駆除。
    • カイガラムシ:歯ブラシでこすり落とし、その後殺虫剤散布。

・徒長(すきま伸び)

  • 原因:日当たり不足。
  • 対処法:日光のあたる場所に移動。すでに徒長してしまった部分はカットして挿し木。

オリビアが人気の理由

  • 見た目が美しい:光沢のある葉とロゼットの形がインテリアに映える。
  • 育てやすい:初心者でも失敗しにくい。
  • 色が変わる:日当たりや季節で葉の色がピンクや赤に変化する。
  • 増やしやすい:葉挿しや株分けで簡単に増やせる。
  • 群生が楽しめる:時間とともに複数株が集まり、ボリューム感が増す。

トラブル別対処まとめ

トラブル

原因

対処法

葉がしおれる

過湿 or 水不足

挿し木 or 徐々に水やり

葉焼け

夏の直射日光

遮光 or 日陰へ移動

アブラムシ

害虫の発生

石鹸水 or 殺虫剤

徒長

日当たり不足

日光の強い場所へ / 挿し木