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ぷっくりかわいい多肉植物、育てている方も多いですよね。でも、しばらく育てていると、「あれ?なんか元気ないかも…」「鉢が小さくなってきた?」と感じることはありませんか?そんな時、多肉植物に必要なのが「植え替え」です。
多肉植え替え時期、まずは「生育型」を知るのが第一歩
多肉植え替え時期、まずは「生育型」を知るのが第一歩
多肉植物の植え替え、勘でやってない?
多肉植物を育てていて、ふと「植え替え、いつやろう?」って考えたこと、ありますよね。
春か秋がいいって聞くけど、具体的にいつ?
もしかして、適当な時期にやっちゃってないですか?
実は、多肉植え替え時期を判断する上で、一番最初に知っておくべき超重要なことがあるんです。
それが、あなたの多肉ちゃんが「どの時期に一番元気に育つか」ということ。
つまり、「生育型」を知る、ってことなんですよね。
ここを間違えると、せっかくの植え替えも逆効果になっちゃう可能性も。
あなたの多肉ちゃんはどのタイプ?生育型を見分けよう
多肉植物には、大きく分けて3つの「生育型」があります。
彼らが一番活発に根を伸ばし、葉を茂らせる時期が違うんです。
人間にも朝型夜型があるように、多肉にも活動期があると思えば分かりやすいかも。
このタイプを知ることが、多肉植え替え時期を見極めるカギになります。
主に以下の3つに分類されます。
- 春秋型:春(3月〜5月頃)と秋(9月〜11月頃)に成長するタイプ。エケベリアやセダム、グラプトペタルムなどに多い。
- 夏型:夏(6月〜8月頃)に成長するタイプ。アガベやカランコエ、セネシオなどに多い。
- 冬型:冬(11月〜2月頃)に成長するタイプ。アエオニウムやリトープス、コノフィツムなどに多い。
自分の持っている多肉植物がどのタイプか、購入時の札を見たり、ネットで調べたりして確認しておきましょう。
生育型が分かれば多肉植え替え時期が見えてくる
なぜ生育型を知るのが多肉植え替え時期にとってそんなに重要なのか?
それは、植え替えが多肉植物にとって少なからずストレスになるからです。
根っこを触られたり、環境が変わったり。
そのストレスから早く回復して、新しい根を伸ばすには、彼らが一番元気で活動的な「生育期」に合わせてあげるのが一番なんです。
生育期に入る直前か、まさに生育期の真っ只中に植え替えを行うのが理想的。
これで、植え替え後の根付きが格段に良くなります。
逆に、休眠期に植え替えをしてしまうと、株がうまく回復できずに弱ってしまうリスクが高まります。
だから、多肉植え替え時期を考えるなら、まずは「うちの子はどの生育型?」から始めるのが正解なんですよ。
生育型別の多肉植え替え時期カレンダー
生育型別の多肉植え替え時期カレンダー
生育型別!ズバリ多肉植え替え時期カレンダー(春秋型・夏型)
さて、あなたの多肉ちゃんがどの生育型か分かりましたか?それが分かれば、もう多肉植え替え時期はバッチリ見えてきます。
一番多いのが「春秋型」。彼らが一番元気に活動するのは、文字通り春と秋です。
具体的には、春は3月〜5月、秋は9月〜11月あたりが狙い目。
この時期は気温が安定していて、多肉植物が新しい根を出すのに最適な環境なんです。
夏型の子たちは、暑さが大好きなタフな連中。彼らの生育期は6月〜8月、日本の夏真っ盛りですね。
だから、夏型の多肉植え替え時期は、春の終わり頃、5月〜6月にかけて行うのがおすすめです。
夏本番になってしまうと、植え替え後のダメージ回復に体力を使うのが大変になる場合もあるので、少し早めに取りかかるのが賢明でしょう。
生育型 | 多肉植え替え時期(目安) | 代表的な種類 |
---|---|---|
春秋型 | 春(3月〜5月) 秋(9月〜11月) | エケベリア、セダム、グラプトペタルム、リプサリスなど |
夏型 | 春の終わり〜夏のはじめ(5月〜6月) | アガベ、カランコエ、セネシオ、ユーフォルビア(一部)など |
冬型多肉の植え替え時期とちょっとした注意点
そして、ちょっと特殊なのが「冬型」の多肉植物たち。
彼らは寒さに強く、日本の冬が来る頃にスイッチが入って成長を始めます。
冬型の多肉植え替え時期は、秋の深まる10月〜11月、または冬の終わり2月あたりが適期です。
ただし、真冬の特に冷え込む時期に植え替えをするのは避けた方が無難でしょう。
植え替えで根を触ると、一時的に水分を吸いにくくなります。
そこに寒さが加わると、株が弱ってしまうリスクが高まるからです。
あくまで目安のカレンダーですが、これを頭に入れておくだけで、多肉植え替え時期で失敗する確率がぐっと減りますよ。
ただし、これはあくまで一般的な話。
あなたの多肉植物がどんな環境で育っているか、個体差もあるので、「絶対この日!」と決めつけず、植物の様子をよく観察することも忘れずに。
多肉植え替え時期じゃなくても要注意!植え替えが必要なサイン
多肉植え替え時期じゃなくても要注意!植え替えが必要なサイン
鉢底から根っこがこんにちは、はっきりとSOSのサイン
多肉植え替え時期は生育型で大体わかる、って話はしましたよね。
でも、カレンダーとにらめっこしてるだけじゃダメな時があるんです。
多肉植物本人が「もうこの鉢じゃ無理!」ってサインを出してる場合があるから。
一番分かりやすいのは、鉢の底の穴から白い根っこがニョキニョキ出てきている時。
これは「根詰まり」の典型的なサインです。
根っこが鉢の中でいっぱいになりすぎて、新しい場所を探してる証拠。
こうなると、水や栄養をうまく吸えなくなって、生育が悪くなっちゃいます。
多肉植え替え時期じゃなくても、このサインを見つけたらすぐにでも植え替えを検討してあげてください。
なんだか元気がない?見た目でわかる植え替えサイン
根っこが見えなくても、多肉植物の見た目から植え替えが必要か判断できます。
例えば、下の葉っぱがやけに枯れやすい、いくら水をあげてもすぐに土がカラカラになる、茎がひょろひょろと伸びて締まりがない(徒長とは違う意味で)、といった症状。
これも根詰まりが原因で、うまく水分や栄養が行き渡っていない可能性が高いです。
株がグラグラして不安定になっている場合も、鉢に対して株が大きくなりすぎているサイン。
このまま放っておくと、倒れやすくなるだけでなく、根が十分に張れずに弱ってしまいます。
生育期じゃないから、と躊躇せず、植物のSOSに耳を傾けることが大切です。
植え替えが必要かもしれない多肉植物のサイン
- 鉢底穴から根が出ている
- 水やりしてもすぐに土が乾く、または水が染み込みにくい
- 株が大きくなりすぎて鉢とのバランスが悪い、倒れやすい
- 下の葉が異常に枯れる
- 株全体の元気がなく、成長が止まっている
- 土の表面が固く、水やりで水が溜まる
土がカチカチ?水やりでわかる隠れたサイン
見た目や根っこだけでなく、土の状態も重要なサインです。
長年植え替えをしていない鉢では、土が固く締まって水はけが悪くなっていることがあります。
水やりをしても、水がすぐに土に染み込まず、表面に溜まってしまったり、鉢の隙間から流れ出てしまったり。
これは、土の団粒構造が壊れてしまっている証拠。
こんな状態では、根っこが呼吸しにくく、新しい根を伸ばすこともできません。
多肉植物は根が蒸れるのを嫌うので、水はけの悪い土は致命的。
多肉植え替え時期かどうかに関わらず、土がこんな状態になっていたら、新しい水はけの良い土に替えてあげる必要があります。
多肉植え替え時期に備える準備と、やさしい植え替え手順
多肉植え替え時期に備える準備と、やさしい植え替え手順
多肉植え替え時期が来たら!慌てないための準備リスト
さて、あなたの多肉ちゃんの生育型も分かって、植え替えが必要なサインも見つけられたとします。いよいよ多肉植え替え時期です。でも、いきなり始めるのはちょっと待った!
手術だって準備なしじゃ始められないですよね?多肉の植え替えも同じです。
事前にしっかり準備しておけば、当日慌てなくて済むし、多肉ちゃんへの負担も最小限に抑えられます。
まず用意するのは、新しい鉢と土。
鉢は今より一回り大きいものを選ぶのが基本ですが、徒長してバランスが悪くなった子や、仕立て直しをしたい場合は、あえて同じサイズや小さめの鉢を選ぶこともあります。
土は、多肉植物専用の、水はけが超重要!なブレンドを用意してください。自分で配合するなら、赤玉土や鹿沼土、軽石などを混ぜて、水がスーッと抜けるように。
japanplantcare.comでも、多肉植物に最適なオリジナルの培養土を取り扱っていますよ。
その他、あると便利なのが、ピンセット、ハサミ、鉢底ネット、鉢底石、そして汚れてもいい新聞紙やトレーです。
これらの道具を多肉植え替え時期に合わせて事前に揃えておけば、スムーズに作業が進められます。
多肉植え替え時期後のケアと、水やりのタイミング
多肉植え替え時期後のケアと、水やりのタイミング
植え替え直後、水やりはちょっと待って!根っこを休ませてあげよう
さて、無事に多肉ちゃんの植え替えが終わりましたね。お疲れ様です!
新しいお家に入って、気持ちよさそうに見えるかもしれません。
でも、ここで「よし、お水たっぷりあげて元気になってもらおう!」とすぐに水やりするのは、ちょっと待ってください。
多肉植え替え時期に関わらず、植え替え作業ではどうしても根っこが多少なりとも傷ついたり、切れたりしています。
人間だって手術した直後は安静が必要なように、多肉植物の根っこも回復する時間が必要なんです。
傷ついた根から水分を吸い上げようとすると、かえって根腐れの原因になってしまうリスクがあります。
だから、植え替え直後は水やりをせず、土を乾燥した状態に保つのが鉄則。
根っこの切り口をしっかり乾かして、新しい根が伸び出すのを促すイメージです。
具体的には、植え替え後2〜3日、種類によっては1週間ほどは断水するのがおすすめです。
特に冬型の多肉植え替え時期である秋〜冬にかけては、土が乾きにくいので長めに様子を見ましょう。
じゃあ、いつ水をあげればいいの?多肉植え替え時期後の水やりサイン
「じゃあ、一体いつになったら水をあげていいの?」って思いますよね。
待つ期間の目安はあるけれど、最終的には多肉植物自身のサインと土の状態で判断するのが一番確実です。
土の表面だけでなく、鉢の中の土も乾いているか確認しましょう。竹串などを土に挿してみて、湿り具合を見るのが有効な方法です。
また、株全体の様子も観察します。植え替え直後は葉に張りがないこともありますが、あまりにもシワシワになってきたり、明らかに元気がなくなってきたら、根が新しい土に馴染み始めたサインかもしれません。
ただし、これはあくまで目安。焦って早くあげすぎるよりは、少し乾燥気味に管理する方が多肉植物にとっては安心です。
最初の水やりは、鉢底の穴から水が流れ出るくらいたっぷりと。
鉢全体に均一に水を行き渡らせて、新しい根が水を求めて伸びるように促します。
植え替え後の最初の水やりを見極めるポイント
- 植え替え後、生育型に応じて2~7日程度経過しているか
- 鉢の土が完全に乾いているか(竹串などで確認)
- 多肉植物の葉に少しシワが見られるなど、水を欲しがるサインが出ているか
多肉植え替え時期後の環境と、その後の水やりペース
植え替え後のデリケートな時期は、置き場所にも少し気を使ってあげましょう。
直射日光がガンガン当たる場所は避けて、明るい日陰や午前中の柔らかい光が当たる場所がベストです。
風通しの良い場所を選ぶのも、根腐れ防止には欠かせません。
最初の水やりを終えて、多肉ちゃんが新しい鉢と土に馴染んで根が落ち着いてきたら、徐々に元の管理に戻していきます。
その後の水やりペースは、基本的にその多肉植物の生育型や季節、そして環境に合わせて行います。
土が乾いたらたっぷり、という基本は変わりませんが、植え替え直後よりは少し頻度を上げて大丈夫です。
「あれ、うちの子、植え替え後になんだか調子いいな?」って思えたら、きっと植え替えが成功した証拠。
多肉植え替え時期を意識しつつ、日頃から植物と会話するように観察して、彼らが何を求めているのかを感じ取ってあげることが、元気に育てる一番の秘訣かもしれませんね。
多肉植物の植え替えって、ちょっとした手術みたいでドキドキしませんか?
多肉植え替え時期をマスターして、次のステップへ
多肉植物の植え替え時期、そしてそのサインや方法について解説しました。正直言って、多肉の種類は星の数ほどあって、全てを把握するのはプロでも大変です。でも、自分の多肉がどの「生育型」なのかを知り、根詰まりなどのSOSサインを見逃さないようにすれば、適切な多肉植え替え時期は必ず見えてきます。植え替えは少し手間かもしれませんが、根っこが新しい土で伸び伸びと育つのを見れば、きっとやってよかったと思えるはず。この記事で得た知識を武器に、あなたの多肉ライフをさらに充実させてください。