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「兎耳(ウサギミミ)」はカランコエ属の多肉植物で、葉のふくよかな形状と柔らかい触り心地が特徴です。葉挿しや挿し木による繁殖が可能で、適温10℃から25℃、明るい日陰を好みます。水やりは土が完全に乾いてから行い、肥料は生長期に薄めた液体肥料を与えます。寒さと蒸し暑さに弱いので注意が必要です。
質問 | 答え |
---|---|
「兎耳(ウサギミミ)」の葉挿しで発根しないのはなぜ? | 葉が古くて元気がない、土が湿りすぎ、温度が低い場合です。 |
「兎耳(ウサギミミ)」の挿し木が腐ってしまうのはなぜ? | 切り口が乾燥不足か土が湿りすぎている場合です。 |
「兎耳(ウサギミミ)」の繁殖に適した時期はいつ? | 春(3月~5月)と秋(9月~11月)が最適です。 |
「兎耳(ウサギミミ)」が葉焼けした時はどうする? | 直射日光を避け、明るい日陰に移します。 |
「兎耳(ウサギミミ)」の肥料はどのように与える? | 生長期の春と秋に薄めた液体肥料を2~3週間に1回与えます。 |
多肉植物「兎耳(ウサギミミ)」の基本情報
植物の特徴
兎耳はカランコエ属の多肉植物で、学名はKalanchoe tomentosaの変異種です。葉がウサギの耳のようにふくよかで丸みを帯びた形状が魅力です。
- 葉の表面に粉を吹いたようなブルームがあり、柔らかい触り心地をしています。
- 成長すると小さな花を咲かせる品種もありますが、主に葉の観賞用です。
- 耐寒性と耐暑性が低く、寒さや蒸し暑さに弱いです。
理想的な環境
適温は10℃から25℃程度です。夏の高温多湿や冬の低温を避けましょう。
項目 | 詳細 |
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光 | 明るい日陰が適しています。直射日光は葉焼けの原因になります。 |
湿度 | 低湿度を好みます。高湿度で腐れやすいです。 |
サイズ | 成株で高さ20-30cm程度まで成長します。 |
入手方法と価格
園芸店やホームセンターで一年中入手可能です。ただし夏と冬は流通量が減ります。
- 小さなポットで300円から1000円程度の手頃な価格です。
- 春や秋に購入すると健康な株が見つかりやすいです。
「兎耳(ウサギミミ)」の増やし方
葉挿しによる繁殖
兎耳を葉挿しで増やすと、初心者でも簡単に新しい株を作れます。健康な葉1枚から始められます。
- 必要な道具
道具 | 説明 |
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健康な葉 | 兎耳の元気な葉1枚 |
多肉植物用土 | 水はけの良い土 |
小さな鉢 | 発根用 |
ピンセット | 葉を傷つけないために使う |
- 手順
- 元気な葉を株からねじって取り外します。ハサミは避けます。
- 取り外した葉を風通しの良い日陰で1~2日乾燥させます。
- 多肉植物用土を軽く湿らせ、葉の切り口が土に触れるように置きます。
- 直射日光を避けた明るい日陰で管理し、土が乾いたら霧吹きで軽く水を与えます。
- 2~3週間で根が生え、新しい株が出てきます。根が張ったら移植します。
- コツ
- 傷んだ葉は使わず、健康なものを選びます。
- 水やりを控えめにし、過湿を避けます。
- 温度は15℃~25℃を保ちます。
詳細な葉挿しのガイドはこちらを参考にしてください。
挿し木による繁殖
挿し木で兎耳を増やすと、葉挿しより早く成長します。茎を使って新しい株を育てます。
- 必要な道具
道具 | 説明 |
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茎 | 5~10cmの元気な茎 |
多肉植物用土 | 水はけの良い土 |
鉢 | 挿し木用 |
清潔なハサミ | 消毒済みのもの |
- 手順
- 元気な茎を清潔なハサミで斜めに切り取ります。
- 切り取った茎を風通しの良い日陰で2~3日乾燥させます。
- 多肉植物用土を軽く湿らせ、茎を2~3cm土に挿します。
- 直射日光を避けた明るい日陰で管理し、土が乾いたら軽く水を与えます。
- 2~4週間で根が生え、新しい葉が出てきます。根が張ったら移植します。
- コツ
- 太めの茎を選んで発根しやすくします。
- 土の水はけを良くし、湿気を溜めません。
- 温度は15℃~25℃が理想です。
繁殖の基本は初心者ガイドで確認できます。
「兎耳(ウサギミミ)」の育て方と注意点
水やり
兎耳は乾燥に強い多肉植物です。土が完全に乾いてからたっぷり水を与えます。
- 夏は頻度を減らし、冬はほとんど水やりを控えます。
- 過湿で根腐れを起こしやすいので注意します。
季節 | 水やりの目安 |
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春・秋 | 土が乾いたら1週間に1回 |
夏 | 2週間に1回程度、朝夕に分ける |
冬 | 月1回かほとんどなし |
多肉植物の水やりコツはこちらで詳しく知れます。
日当たりと置き場所
明るい日陰から半日陰が適します。直射日光を当てすぎると葉焼けします。
- 室内なら窓際の明るい場所を選びます。
- 屋外では午後の強い日差しを避けます。
初心者の日当たり管理はこのガイドを参考に。
用土と植え替え
水はけの良い多肉植物用土を使います。赤玉土とパーライトを混ぜると効果的です。
- 鉢底に石を敷いて排水を確保します。
- 春か秋に1~2年ごとに植え替えをします。
土の種類 | おすすめポイント |
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多肉植物用培養土 | 市販で手軽、水はけ良好 |
赤玉土7:パーライト3 | 自分で混ぜて調整可能 |
おすすめ土の選び方はこちら。
肥料
生長期の春と秋に薄めた液体肥料を2~3週間に1回与えます。
- 冬は肥料を止めます。
- 与えすぎると根が傷みます。
注意点
寒さと蒸し暑さに弱いので、適温10℃~25℃を保ちます。
- 害虫としてカイガラムシやアブラムシが出やすいです。見つけたら歯ブラシで拭き取ります。
- 冬越しは室内で暖かく管理し、冬越し対策を参考に。
- 根腐れしたら健康な部分を切り取り、乾燥させて植え直します。
「兎耳(ウサギミミ)」のQ&Aと参考文献
Q&A
Q1: 葉挿しで発根しないのはなぜ?
原因は葉が古くて元気がない、土が湿りすぎ、温度が低い場合です。
新しい葉を使い、水やりを控え、15℃~25℃の環境にします。
Q2: 挿し木が腐ってしまうのはなぜ?
切り口が乾燥不足か土が湿りすぎている場合です。
2~3日乾燥させ、水はけの良い土を使います。
Q3: 繁殖に適した時期はいつ?
春(3月~5月)と秋(9月~11月)が最適です。
夏と冬は温度変動が激しいので避けます。
Q4: 兎耳が葉焼けした時はどうする?
直射日光を避け、明るい日陰に移します。
日当たり管理の詳細はこちら。