多肉植物スノージェイドの育て方|紅葉が美しい人気品種の栽培ガイド
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多肉植物スノージェイドの育て方|紅葉が美しい人気品種の栽培ガイド

9/1/2025, 5:13:09 PM

スノージェイドは冬の紅葉が魅力の多肉植物。育て方の基本から増やし方、トラブル対策まで初心者向けに解説。季節ごとの管理方法で美しい紅葉を楽しもう。

Table of Contents

スノージェイドはセダム属の多肉植物で、初心者にも育てやすい園芸品種です。最大15cm程度のコンパクトなサイズで、葉先が赤く紅葉するのが特徴です。季節によって葉色が変化し、春から夏は緑基調、秋から冬は赤紫色になります。日当たりと水やり管理が重要で、葉挿しや挿し木で簡単に増やせます。紅葉を美しくするには、日照時間と温度差が必要です。

Question

Answer

スノージェイドの紅葉をきれいにするには?

1日6時間以上の日光と昼夜の温度差10℃以上が必要です。

水やりの頻度はどのくらい?

土が完全に乾いてから与え、夏は控えめ、冬は最小限にします。

増やし方は?

葉挿しや挿し木で簡単に増やせます。

冬の管理方法は?

室内の日当たり良い窓際に置き、5℃以下を避けます。

スノージェイドの基本情報と特徴

スノージェイドはセダム属またはセデベリア属に分類される多肉植物で、園芸品種として作出された交配種です。別名ハンメリーとも呼ばれ、初心者でも育てやすい人気品種となっています。

基本データ

項目

詳細

学名

Sedum 'Snow Jeid'

属名

セダム属/セデベリア属

和名

スノージェイド、ハンメリー

原産地

交配種(園芸品種)

栽培難易度

★★☆☆☆(比較的簡単)

最大サイズ

10~15cm程度

見た目の特徴

  • 小さく肉厚な葉が密集してロゼット状に広がる
  • 葉の先端が赤く紅葉するのが最大の特徴
  • 春から初夏に星形の白やピンクの花を咲かせる
  • コンパクトなサイズで鉢植え向き

季節による色の変化

季節

葉の色

特徴

春~夏

緑色基調

葉の縁がピンクや赤に染まる

秋~冬

赤~紫色

雪を被ったような美しい紅葉

スノージェイドは他の多肉植物と比べて紅葉が特に美しく、季節の変化を楽しめる点が大きな魅力です。小型で場所を取らないため、室内栽培にも最適です。

季節別の育て方と管理のコツ

置き場所と温度管理

季節

置き場所

注意点

春(3~5月)

日当たりの良い屋外

徐々に日光に慣らして葉焼け防止

夏(6~8月)

明るい日陰

直射日光避け、風通し良く

秋(9~11月)

日当たりの良い屋外

朝夕の日光で紅葉促進

冬(12~2月)

室内の日当たり窓際

5℃以下は凍傷リスク

水やりの基本

土が完全に乾いてからたっぷり与えるのが原則です

  • 春・秋:土表面が乾いたら(1~2週間に1回)
  • 夏:控えめに(2~3週間に1回)夕方に水やり
  • 冬:ほとんど与えない(1ヶ月に1回程度)

用土と鉢選び

水はけの良い土が必須で、市販の多肉植物用土にパーライトを混ぜると良い

  • 自作配合:赤玉土5:パーライト3:腐葉土2
  • 鉢は素焼き鉢が最適で通気性良い
  • 株より一回り大きな浅めの鉢を選ぶ

肥料の与え方

時期

肥料の種類

頻度

春・秋の生長期

緩効性肥料

2ヶ月に1回

春・秋の生長期

液体肥料(希釈)

1ヶ月に1回

夏・冬の休眠期

肥料なし

与えない

夏場の水やり管理と冬の寒さ対策が特に重要です

葉挿しと挿し木での増やし方

葉挿しの手順(難易度:★★☆☆☆)

  • 健康な葉を根元から優しくねじって採取
  • 2~3日風通しの良い日陰で乾燥させる
  • 水はけの良い土の上に軽く置く(埋めない)
  • 1~2週間で発根、1ヶ月で新芽が出る
  • 根が2~3cmになったら小さな鉢に植え替え

挿し木の手順(難易度:★★☆☆☆)

  • 健康な茎をハサミでカット、下葉を2~3枚残す
  • 1~2日切り口を乾燥させカビ防止
  • 水はけの良い土に茎を2~3cm挿す
  • 2~3週間で発根、新葉が生えてくる
  • 根が張ったら通常の鉢に移し替える

成功のポイント

方法

管理場所

水やり

失敗原因

葉挿し

明るい日陰

発根まで控える

葉の損傷・湿度高すぎ

挿し木

風通し良い場所

土が乾いてから

切り口の乾燥不足

どちらの方法も直射日光を避け、明るい日陰で管理することが重要です。植え替えのタイミングで増やし作業を行うと効率的です

よくあるトラブルと対処法

症状別の原因と対策

症状

原因

対策

葉が黄色くなる

水のやりすぎ・根腐れ

水やり控え、風通し良く

葉がしおれる

乾燥しすぎ・根張り不良

水をたっぷり与え、鉢を大きく

葉が黒くなる

寒さによる凍傷・過湿

室内の暖かい場所に移動

葉が間延びする

日光不足(徒長)

日当たり良い場所へ移動

害虫発生

アブラムシ・カイガラムシ

歯ブラシで除去、殺虫剤散布

紅葉が綺麗に出ない場合

  • 原因:日照不足や温度差がない
  • 対策:朝夕の日光をしっかり当てる
  • 夜間の気温を10℃以下に保つ
  • 肥料を控えめにして株を締める

根腐れの予防策

根腐れ防止には水はけの良い土と適切な水やりが重要

  • 受け皿の水は必ず捨てる
  • 株元に水を注ぎ葉にかけない
  • 夏場は夕方の水やりで蒸れ防止
  • 冬場は水やりを最小限に

害虫対策の具体的方法

  • アブラムシ:粘着テープで除去
  • カイガラムシ:歯ブラシでこすり落とす
  • ハダニ:葉水で予防
  • 定期的な換気で害虫発生を防ぐ

紅葉を美しく楽しむためのポイント

紅葉の条件と環境設定

条件

理想的な環境

効果

日照時間

1日6時間以上の日光

光合成促進で色素生成

温度差

昼夜で10℃以上の差

アントシアニン生成促進

夜間温度

10℃以下

紅葉発色のトリガー

水やり

控えめに

ストレスで色鮮やかに

季節別の管理方法

  • 秋(9月~):朝夕の日光をしっかり当てる
  • 晩秋(10月~):寒冷紗で夜間の冷気を調整
  • 冬(11月~):室内でも窓際の冷える場所に
  • 肥料:秋以降は控えめに

紅葉を阻害する要因

  • 日照不足:葉が緑色のまま
  • 高温続き:温度差が生まれない
  • 過剰な肥料:栄養過多で緑が濃い
  • 水のやりすぎ:ストレス不足

具体的な紅葉促進テクニック

日当たり管理と温度調整が最も重要

  • 朝日が当たる東向きの場所が最適
  • 夜間は窓を少し開けて冷気を入れる
  • 11月以降は屋外で管理すると色付きやすい
  • 水やりは土が完全に乾いてから2~3日待つ

色の変化を観察するコツ

  • 葉の先端から赤く色付き始める
  • 寒さが強まるほど紫色がかる
  • 日光の当たり方でグラデーションができる
  • 個体差があるので複数株育てると面白い