室内で多肉植物を育てる完全ガイド|初心者でも簡単な育て方とコツ
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室内で多肉植物を育てる完全ガイド|初心者でも簡単な育て方とコツ

9/4/2025, 6:29:10 AM

室内での多肉植物の育て方を解説。水やり・光管理・土選びの基本からトラブル対処法まで、初心者でも失敗しないコツを紹介します。

Table of Contents

多肉植物は乾燥地帯原産で葉や茎に水分を蓄える特性があり、水やり頻度が少なく手間がかからない。室内栽培ではエケベリアやセダムなどが初心者向きで、明るい間接光と水はけの良い土が必須。水やりは土が完全に乾いてからたっぷり与えるソーク・アンド・ドライ法が基本。1〜2年に1回の植え替えと成長期の軽い施肥で健康に育つ。光不足による徒長や過湿による根腐れなどトラブルにも適切に対処できる。

Question

Answer

多肉植物に最適な水やり頻度は?

土が完全に乾いてから2〜3週間に1回たっぷり与える。

初心者におすすめの種類は?

エケベリアやセダムが育てやすく室内向き。

根腐れの対処法は?

水やりを止め腐った根を切り取り植え替える。

多肉植物に肥料は必要?

成長期に月1回薄めた液体肥料を与えると良い。

多肉植物の基本知識と室内向きの種類

多肉植物は乾燥地帯に自生する植物で、葉や茎に水分を蓄える能力があります。このため水やりの頻度が少なく、手間がかからないのが特徴です。

室内で育てやすい多肉植物の種類

種類

特徴

育てやすさ

エケベリア

ロゼット状の葉が美しい

★★★★☆

セダム

小型で増えやすい

★★★★★

クラッスラ

金のなる木として人気

★★★★☆

ハオルチア

小型で室内向き

★★★★★

アロエ

薬用効果もある

★★★☆☆

初心者におすすめの選び方

  • まずはエケベリアやセダムから始める
  • 小型種を選ぶと管理が楽
  • 状態の良い苗を選ぶ(葉がふっくらしているもの)
  • 既に鉢植えになっているものを選ぶ

多肉植物は種類が豊富で、小さなサイズから大きなものまで様々な形状があります。インテリアとしても人気で、初心者でも比較的簡単に育てられます。

室内栽培の必須条件:光・水・土・温度管理

光の管理

多肉植物は明るい光を好みますが、直射日光は葉焼けの原因になります。

  • 理想的な光:明るい間接光(カーテン越しの柔らかい光)
  • 適した窓際:南向きや東向きが最適
  • 光不足のサイン:茎が伸びて間延びする「徒長」が起こる
  • 補助光:LEDライトで光を補うことも有効

水やりのコツ

過剰な水やりが多肉植物を枯らす最大の原因です。

季節

水やり頻度

注意点

春・秋

2〜3週間に1回

土が完全に乾いてから

月1回程度

高温多湿を避ける

1〜2ヶ月に1回

休眠期なので控えめに

水やりの基本は「ソーク・アンド・ドライ法」。鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与え、その後完全に乾かします。

土の選び方

水はけの良い土が必須です。市販の「多肉植物用土」が便利です。

  • 基本配合:赤玉土(小粒)50% + 腐葉土20% + パーライト30%
  • 避けるべき土:一般園芸用土(水はけが悪い)

温度と湿度の管理

多肉植物は10℃〜30℃の範囲でよく育ちます。

  • 冬場の注意:5℃以下になると凍傷の危険
  • 湿度対策:風通しの良い場所に置く
  • 高湿度はカビや病気の原因になる

鉢の選び方

必ず排水孔(穴)のある鉢を選びましょう。

  • おすすめ素材:テラコッタ(素焼き)鉢(通気性が良い)
  • サイズ:植物の大きさに合ったものを選ぶ
  • 根詰まり防止:適切なサイズの鉢を使用

正しい水やりの方法と頻度のコツ

基本の水やりルール

多肉植物の水やりは「土が完全に乾いてから」が基本です。

  • ソーク・アンド・ドライ法:鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与える
  • 受け皿の水は必ず捨てる(根腐れ防止)
  • 葉に水がかからないようにする(腐りの原因)
  • 小さな鉢は乾きやすいので頻繁にチェックする

季節別の水やり頻度

季節

頻度

ポイント

春・秋

2〜3週間に1回

成長期なので適度な水分が必要

月1回程度

高温多湿を避け控えめに

1〜2ヶ月に1回

休眠期なのでほとんど不要

過剰な水やりのサイン

以下の症状が見られたら水やりを止め、土を乾燥させましょう。

  • 葉が黄色くなる
  • 葉がブヨブヨして透明感がなくなる
  • 根元が黒ずむ
  • 土が常に湿っている

水やりのチェック方法

  • 指で土を触って確認(表面から2-3cm乾いていたらOK)
  • 竹串を土に挿して湿り気を確認
  • 鉢を持ち上げて重さで判断(軽いと乾いている)
  • 水分計を使うのも有効

植え替えのタイミングと肥料の与え方

植え替えのタイミング

多肉植物は1〜2年に1回の植え替えが必要です。

  • 根が鉢いっぱいに張ったら植え替え時
  • ベストシーズン:春または秋
  • 鉢底から根が出ている場合もサイン
  • 成長が止まっているときも検討

植え替えの手順

  • 古い土を落とす:根を傷つけないように優しく土を取り除く
  • 新しい土を入れた鉢に移す:排水孔のある鉢に多肉植物用の土を入れる
  • 2〜3日間水やりを控える:根が新しい土になじむまで待つ
  • 枯れた根や傷んだ根は切り取る

肥料の与え方

多肉植物は肥料をあまり必要としませんが、成長期に軽く与えると元気に育ちます。

肥料の種類

与え方

時期

液体肥料

月1回、水で薄めて与える

春・秋の成長期

緩効性肥料

春に1回土に混ぜ込む

春先

肥料の注意点

  • 冬場は肥料を与えない(根を痛める原因)
  • 夏の高温期も肥料は控える
  • 規定濃度より薄めに与える
  • 植え替え直後は肥料を与えない

おすすめの肥料タイプ

  • 多肉植物専用肥料
  • 窒素・リン酸・カリウムがバランス良く配合されたもの
  • 有機肥料より化学肥料が扱いやすい
  • 液体タイプは即効性がある

よくあるトラブルと対処法

徒長(とちょう):光不足による間延び

茎が細長くなり、葉と葉の間が伸びる症状です。

  • 原因:光不足
  • 対処法:明るい場所に移動させる
  • 補助対策:LEDライトで補光する
  • 回復策:徒長した部分は切り取り、挿し木にする

根腐れ:過剰な水やりが原因

葉が黄色くなり、ブヨブヨする状態です。

症状

原因

対処法

葉が黄色くなる

水のやりすぎ

水やりを止めて土を乾燥

根が黒くなる

排水不良

腐った根を切り取り植え替え

葉がブヨブヨ

過湿状態

数日間日陰で乾燥させる

害虫の発生

アブラムシやコナカイガラムシなどの害虫対策です。

  • 症状:葉に小さな虫が付着、ベタベタする
  • 対処法:歯ブラシや綿棒で虫を取り除く
  • 薬剤使用:殺虫スプレー(多肉植物用)を使用
  • 予防:風通しの良い場所に置く

葉焼け:強すぎる日差し

葉が茶色く変色する症状です。

  • 原因:直射日光
  • 対処法:カーテン越しの光に移動
  • 回復:焼けた葉は取り除く
  • 予防:西向き窓は午後の日差しに注意

葉が落ちる原因と対策

  • 過剰な水やり:水やりを控え土を乾燥
  • 光不足:明るい場所に移動
  • 温度変化:急激な温度変化を避ける
  • 根詰まり:植え替えを検討