ウサギの耳の育て方完全ガイド|初心者でも簡単な栽培コツ
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ウサギの耳の育て方完全ガイド|初心者でも簡単な栽培コツ

8/14/2025, 11:34:08 PM

ウサギの耳(Bunny Ear Cactus)の育て方を徹底解説。日当たり、水やり、土作りから増やし方まで。初心者向けのコツと注意点も紹介。美しい多肉植物を長く楽しむ方法を紹介。

Table of Contents

ウサギの耳はサボテン科オプンティア属に分類される多肉植物で、平たい茎がウサギの耳のように見えることからこの名前が付きました。北アメリカ南部、メキシコが原産で、乾燥した環境を好みます。日当たりの良い場所を好み、用土は水はけの良いものが必要です。春から夏にかけて赤紫色の花を咲かせ、その後赤や紫の実がなります。成長は比較的遅く、手間がかからず長期間楽しめる多肉植物です。挿し木や株分けで簡単に増やすことができ、春と秋が最適な時期です。茎が黄色くなる、しわしわになる、徒長するなどのトラブルが発生することもあるため、適切な管理が重要です。

質問

回答

ウサギの耳は寒さに強い植物ですか?

0℃以下で凍傷のリスクがあり、越冬時は5℃以上の場所が必要です。

ウサギの耳の水やりはどのくらいの頻度で行いますか?

成長期は土が完全に乾いてから2~3週間に1回、冬は1ヶ月に1回程度です。

ウサギの耳はどうやって増やすことができますか?

茎の切り取りによる挿し木か、根元から自然に伸びた株を分ける株分けで増やすことができます。

ウサギの耳が黄色くなった場合はどうすればよいですか?

水のやりすぎによる根腐れが原因で、水やりを完全に停止し、乾燥させて回復を待ちます。

ウサギの耳の特徴と基本情報を理解する

ウサギの耳とは?

ウサギの耳はサボテン科オプンティア属に分類される多肉植物で、平たい茎がウサギの耳のように見えることからこの名前が付きました。学名はオプンティア・マイクロダシスです。

主な特徴

特徴項目

詳細

茎の形状

平たいパッド状の茎が重なり合い、ウサギの耳のように見える

トゲ

長い鋭いトゲはなく、代わりに細かい毛状の刺(グロキディア)が生えている

原産地

北アメリカ南部、メキシコtd>

耐寒性

0℃以下で凍傷のリスクあり、冬は5℃以上の場所が必要

別名

  • エンジェルウィング
  • ポルカドットカクタス
  • ラビットカクタス
  • ゴールデンブリスルカクタス

花と実

成長すると2インチほどの赤紫色の花を咲かせ、その後赤や紫の実がなります。花は春から夏にかけて咲き、実は秋に見ることができます。

成長速度

比較的遅く成長するため、手間がかからず長期間楽しめる多肉植物です。年間で数cm程度の成長が一般的です。

適切な環境でウサギの耳を元気に育てる方法

日当たり(光量)

ウサギの耳は日光を好む植物です。直射日光が当たる場所を理想的とします。

栽培場所

理想的な条件

注意点

屋外

直射日光が当たる場所(半日陰でも可)

日光不足だと徒長(茎が細長くなる)

室内

南向きの窓際など日当たりの良い場所

明るい部屋でも成長が遅くなる可能性あり

用土(土の選び方)

水はけの良い土が必須です。市販の多肉植物用土に以下を混ぜると効果的です。

  • 赤玉土(小粒):50%
  • パーライトまたは軽石:30%
  • 腐葉土またはピートモス:20%
  • 川砂:任意で追加(排水性向上)

自作する場合は必ず消毒し、排水穴の多い鉢を使用してください。

温度と湿度

ウサギの耳は乾燥した環境を好み、高温には比較的強いですが、寒さには弱いです。

項目

理想的な条件

注意点

温度

10℃〜30℃(越冬時は5℃以上)

0℃以下で凍傷のリスクあり

湿度

乾燥した環境(50%以下)

多湿は根腐れの原因に

鉢の選び方

鉢選びは健康な育成に重要です。

  • 素材:テラコッタ(素焼き鉢)がおすすめ(通気性が良い)
  • サイズ:根鉢よりも1〜2号程度大きなものを選ぶ(根腐れ防止)
  • 排水strong>:底に必ず排水穴があり、受け皿付きがベスト

季節ごとに鉢回しを行い、根詰まりがなくなったら植え替えましょう。

季節ごとの水やりと管理のコツを学ぶ

春の管理(3月~5月)

管理項目

詳細

水やり

土が完全に乾いてからたっぷり与える。約2~3週間に1回。

肥料

サボテン用肥料を2ヶ月に1回与える。

日当たり

徐々に直射日光に慣らす。

夏の管理(6月~8月)

  • 水やり:夕方以降に行い、蒸発を防ぐ。高温多湿に注意。
  • 環境:風通しの良い場所に移動し、過湿を避ける。
  • 害虫:ナメクジ対策として、鉢周辺に防除剤を撒く。

秋の管理(9月~11月)

管理項目

詳細

水やり

頻度を徐々に減らし、土が完全に乾いてから与える。

温度管理

10℃以下になると室内に取り込む。

日当たり

室内栽培は南向きの窓を維持。

冬の管理(12月~2月)

  • 水やり:ほぼ不要。1ヶ月に1回程度、土が完全に乾燥したら少量。
  • 越冬環境:5℃以上の場所に移動し、乾燥状態を維持。
  • 肥料:与えず、休眠期を尊重する。

水やり頻度の詳細はこちら

ウサギの耳を増やすための挿し木と株分け

挿し木で増やす方法

ウサギの耳は茎の切り口から簡単に発根します。以下の手順で行いましょう。

  • 茎の切り取り:健康なパッド(茎)を清潔なナイフやハサミで切り取る。切り口はなるべく平らに。
  • 切り口の乾燥:切り口を日陰で2~3日ほど乾かす(カビ防止)。表面が少ししわしわになるまで待つ。
  • 土への挿し方:水はけの良い用土に浅く挿す(深さ1cm程度)。倒れないよう軽く土で固定。
  • 発根までの管理:1~2週間は水やりをしない。発根後は通常の水やりに戻す。

株分けで増やす方法

根元から自然に新しい株が伸びてきた際に分けられます。

  • 適期:春から夏の成長期が最適
  • 手順:根を傷つけないよう慎重に分離 → 別の鉢に移植li>

成功のポイント

項目

重要ポイント

工具

清潔なハサミやナイフで、切り口を滑らかにtd>

用土

挿し木専用の清潔な土を使用(消毒済みがベスト)

発根期間

2~4週間。発根するまで鉢を動かさない

増やす時期の目安

春(4~6月)と秋(9~10月)が最適。高温期や寒い時期は発根が遅れる可能性あり。

葉挿しに関する詳細はこちら

よくあるトラブルとその対処法を知る

茎が黄色くなる

原因

対処法

予防策

水のやりすぎ

根腐れ

水やりを完全に停止

乾燥させて回復を待つ

土が完全に乾いてから水やり

鉢底に水溜まりを作らない

茎がしわしわになる

  • 原因:水不足、過度な乾燥
  • 対処:たっぷり水を与え(成長期)、土が乾いてから再び水やり
  • 予防:土の表面が白く乾燥したら水やりを開始

徒長する(茎が細長くなる)

原因

対処法

日光不足

直射日光のある場所に移動

回復まで時間を要する

完全な回復は難しいため、新しい茎が伸びるのを待ちましょう。

白いカビが生える

  • 原因:多湿、風通し不良
  • 対処:カビ部分を除去殺菌剤(ベンレート等)を散布
  • 予防:週1回の通風鉢の間隔を空ける

茎が黒ずむ

原因

対処法

凍傷(0℃以下)

温かい室内に移動

黒ずんだ部分は切り取り回復を待つ

ナメクジ被害

  • 見分け:茎にぬめりや食害跡
  • 対処:手で捕獲ナメクジ駆除剤を設置
  • 予防:鉢周囲に防除剤を撒く

ナメクジ対策の詳細はこちら