多肉植物が徒長する原因と対処法|初心者向け簡単ケア
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多肉植物が徒長する原因と対処法|初心者向け簡単ケア

7/28/2025, 3:42:01 PM

多肉植物の徒長の原因と対処法を解説。日光不足や水のやりすぎで起きる徒長を防ぐ方法、切り戻しや挿し木での再生のコツも紹介します。

Table of Contents

多肉植物の徒長は、日光不足や水のやりすぎにより茎が細長く伸び、間延びした不健康な状態になる現象です

見た目が悪くなるだけでなく、植物の生命力も低下するため、早めの対策が重要です

徒長を防ぐには、毎日4〜6時間の日光照射、土が完全に乾いてからの水やり、風通しの良い環境作りが基本です

一度徒長してしまっても、切り戻しや挿し木、葉挿しなどでリカバリーでき、新しい苗に再生させることも可能です

適切なケアと環境調整で、多肉植物をコンパクトで美しい状態に保てます

質問

回答

多肉植物の徒長ってどんな状態?

茎が細長く伸びて葉がまばらになり、もともとのコンパクトな形が崩れた状態です。

徒長の主な原因は何ですか?

日光不足と水のやりすぎが最も大きな原因です。

徒長した多肉は元に戻る?

一度伸びた茎は元には戻らないので、カットしてリカバリーします。

徒長を防ぐにはどうすればいい?

1日4〜6時間の日光と、土が乾いてから水やりをすれば予防できます。

切り戻しはいつが良い?

春や秋の生育期に切り戻すと、回復が早くて安心です。

多肉植物の徒長とは?見た目や特徴の変化

多肉植物の徒長とは、環境が合わないことで正常な成長が乱れ、茎が異常に長く伸びて間延びした状態になる現象です

これは植物が生き延びようとする本能的な反応で、特に日光が足りないと起きやすいです

徒長の主な見た目の変化

徒長が始まると、以下の特徴的な変化が見られます

  • 茎が細く長く伸びて間隔が開く
  • 葉と葉の間(節間)がぐっと広がる
  • 葉が小さいままだったり、色が薄くなる
  • 全体的にふらふらして倒れやすくなる
  • もともとの丸みやぎゅっとしたフォルムが失われる

徒長前 vs 徒長後|比較ポイント

状態

茎の太さ

葉のつき方

色やつや

フォルム

健康な状態

太くてしっかり

葉がぎゅっと密集

濃い色でつやあり

丸みがありコンパクト

徒長した状態

細くて折れそう

葉がまばらに

薄くてくすむ

長く伸びてだらん

徒長は一見「成長している」と思われがちですが、実は不健康なサインです

見た目の美しさが損なわれるだけでなく、生命力も弱まります

一度伸びた茎は元には戻らないので、早めの対応が大事になります

徒長の主な原因|日光不足と水のやりすぎ

多肉植物が徒長する主な原因は、日光不足と水のやりすぎの2つです

環境が合わないと、植物は生き延びようとして異常な伸び方をします

日光不足が最も大きな原因

多肉植物は元々明るい場所に育つ植物です

室内の暗い場所や、カーテンの内側などでは光が足りなくなります

植物は光を求め、茎を必死に伸ばして葉を上に向けるんです

その結果、節間が伸びて間延びした見た目になります

直射日光が苦手な品種でも、明るい日陰程度の光は必要です

水のやりすぎも徒長を助長する

多肉植物は水をあまり必要としないのに、頻繁に水をやると問題が起きます

土が常に湿った状態だと、根の調子が悪くなり、育ち方もおかしくなります

水分が多いと、植物は「よし、これならどんどん伸びよう」と誤判断して、軟弱な成長をしてしまいます

特に寒い時期や梅雨時、日光も弱い上に湿り気があると、一気に徒長しやすくなります

他の要因もチェック

  • 風通しが悪い場所に置いている
  • 冬でも暖房の効いた部屋でずっと育てている
  • 1つの鉢に寄せ植えすぎて crowded になっている
  • 肥料を与えすぎている

日当たりの良さと、水の量をしっかりコントロールすることが、徒長防止の基本です

詳しい水やりのタイミングは 多肉植物の水やり方法 で紹介しています

徒長を防ぐための基本ケアと環境設定

多肉植物の徒長を防ぐには、日光・水・風通しのバランスを整えることが大事です

ちょっとした環境の調整で、ずいぶん変わります

日光は毎日しっかり当てよう

多肉植物には1日4〜6時間の明るい日光が必要です

夏の強い直射日光は避けた方がいいですが、春や秋、冬はできるだけ外に出すのがおすすめです

窓際でも、ガラスが日光を弱くするので、外に出す方がずっと良いです

日当たりの詳しい目安は 多肉植物 日当たり 初心者 をチェック

水やりは「乾かしてから」が鉄則

土が完全に乾いてから、次の水やりを行いましょう

季節によって間隔は変わります

春と秋は1週間に1回程度、夏と冬はさらに少なくなることが多いです

水をやるときは、鉢の底からしっかり流れ出るまでたっぷりと

水の正しいやり方は 多肉植物の水やり方法 で詳しく紹介

風通しの良い場所に置く

蒸れた空気は徒長や根腐れの原因になります

屋外なら自然に風が通るので◎

室内なら、定期的に窓を開けて換気しましょう

サーキュレーターを使うのも効果的です

適切な鉢と土を使う

水はけの良い土と、底に穴のあいた鉢を使いましょう

市販の多肉植物用の土だと安心です

素焼きの鉢は土の湿り気を逃がしてくれるので、初心者にもおすすめ

土の選び方は 多肉植物 土 おすすめ 初心者 を参考に

環境チェックの簡単リスト

  • 毎日太陽に当てられているか?
  • 土はしっかり乾いているか?
  • 鉢の底に水がたまっていないか?
  • 周りが密すぎず、空気が通っているか?
  • 季節に合わせて水やりの頻度を変えているか?

これらのポイントを毎週ちょっとずつ見直すだけで、徒長しにくい環境が作れます

徒長してしまった多肉植物の対処とリカバリー方法

徒長した多肉植物も、適切な処理をすれば元気に再生できます

見た目が悪くてもあきらめず、次のステップで対応しましょう

まず環境を見直す

すぐに外に出せるなら、日当たりの良い風通しの場所に移動させます

屋外が無理なら、窓辺の明るい場所へ

水やりは控えめにして、土が乾いてから数日空けるくらいが目安です

新しい葉がぎゅっと詰まって出てきたら、環境が合ってきたサインです

徒長部分を切り戻す(カット)

伸びすぎた茎は元に戻らないので、ハサミやカッターでカットします

カットする位置は、葉がまだしっかりついている部分の上あたりがいいです

使う道具は清潔なものを使い、切り口がつぶれないように注意

切り口は2〜3日、風通しの良い日陰で乾かしてから植えます

カット後の株と切り戻し苗

下の残った株は新しい脇芽が出てくることがあります

水は控えめにしながら、日光をしっかり当てて様子をみましょう

新しい芽が出るまで数週間かかる場合もあります

切り戻しでコンパクトな形に

ステップ

内容

1. カット

伸びた茎を希望の高さで切る

2. 乾かす

切り口を2〜3日乾燥させる

3. 植え直す

土に軽く乗せるようにして水やりなしで管理

4. 発根待ち

1〜3週間で根が出たら通常通りに育てる

カットした部分は捨てずに、挿し木にして新しい苗にできます

詳しい方法は 多肉植物 葉挿し やり方 初心者 を参考に

植え替えのタイミングは 多肉植え替え時期 もチェック

切り戻しや挿し木で徒長株を再生させるコツ

徒長した部分を使って新しい多肉植物を増やすことができます

切り戻しと挿し木の基本を押さえて、失敗しないように進めましょう

切り戻しの正しいやり方

伸びた茎をハサミやカッターで切ります

カット位置は、下の葉がまだ健康な部分の上あたりがベストです

茎が細くて折れやすい場合は、支柱を立てて支えるのもあり

切った後の株は、2〜3日そのままの状態で切り口を乾かします

その後、日当たりの良い場所に置いて、水は控えめに

徒長した茎での挿し木の手順

カットした徒長茎は、そのまま挿し木にできます

葉を下の方から2〜3枚ほど取り除いて、茎の部分を土に挿します

土は多肉植物用の水はけの良いものを使いましょう

挿した後は水をやらず、1〜2週間は日陰の風通しの良い場所で管理

根が出始めたら、少しずつ明るい場所へ移動させます

葉挿しから新苗を育てる

徒長した茎から取った葉でも、葉挿しが可能です

葉がしっかりしていれば、新しい芽と根が出てくることがあります

葉を土の上に平らに置き、直射日光の当たらない明るい場所へ

数週間で小さな芽が出てくるので、焦らず待つことがコツです

詳しい方法は 多肉植物 葉挿し やり方 初心者 で解説

成功のポイントまとめ

  • 使う道具は清潔に保つ(アルコール消毒がおすすめ)
  • 切り口は乾かしてから植える
  • 水やりは根が出るまで控える
  • 直射日光は避け、明るい日陰からスタート
  • 根が出るまで動かさず、様子を見る

一度徒長しても、こうした方法で新しい形で復活させられます

鉢選びにもこだわれば、より見栄えが良くなるので 多肉植物の鉢選び も参考に