多肉植物「オリオン」の魅力と育て方|美しいブルーと赤いエッジ
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多肉植物「オリオン」の魅力と育て方|美しいブルーと赤いエッジ

8/19/2025, 6:18:08 AM

多肉植物「オリオン」の特徴や育て方を初心者にもわかりやすく解説。美しいブルーと赤いエッジが魅力のエケベリア・オリオンを健康に育てるコツを紹介します。

Table of Contents

エケベリア・オリオンは、美しいブルーの葉と赤いエッジが特徴の多肉植物。春と秋に生育し、夏と冬は休眠期に入る。日当たりと水やりの管理が重要で、乾燥に強く過湿に弱い。似た品種にヘラクレスがあるが、葉の色や耐寒性で区別できる。葉挿しや株分けで増やせ、希少性の高い品種はオンラインショップで購入可能。

Question

Answer

オリオンの特徴は何ですか?

ブルーの葉と赤いエッジがあり、春秋に生育する多肉植物です。

オリオンとヘラクレスの違いは何ですか?

オリオンは深いブルーと赤いエッジ、ヘラクレスは青みがかったグリーンとピンクのエッジです。

オリオンの水やりはどのくらいの頻度ですか?

土が乾燥してから春と秋はたっぷり、夏と冬は控えめに与えます。

オリオンはどこで購入できますか?

多肉植物むらさき園やアンドプランツなどのオンラインショップで購入可能です。

オリオンは寒さに強いですか?

10℃以下は避ける必要があり、寒さには弱い品種です。

オリオンの基本情報と見分け方

エケベリア・オリオン(Echeveria 'Orion')は、ベンケイソウ科エケベリア属の多肉植物です。

2013年にオランダの育種家によって開発されたハイブリッド品種で、自然下での原産地はありません。

オリオンの最大の特徴は、美しいブルーの葉赤いエッジです。特に秋から冬にかけて、葉の色がより深みのある赤みがかることがあります。

オリオンの基本情報

項目

内容

学名

Echeveria 'Orion'

科・属

ベンケイソウ科 エケベリア属

原産地

ハイブリッド(由来はオランダ)

英名

Echeveria 'Orion'

花の色

ピンク〜オレンジ色(春〜初夏)

成株サイズ

直径10〜15cmのロゼット

オリオンの特徴

  • 葉は肉厚でロゼット状に密集している
  • 色は透明感のあるブルーを基調に、エッジが赤みがかる
  • 生育期は春と秋で、夏は休眠期に入る
  • 寒さには弱く、10℃以下は避ける必要がある

似た品種「ヘラクレス」との違い

オリオンは見た目が似ている品種「ヘラクレス」と混同されやすいので、以下の点をチェックして見分けましょう。

項目

オリオン

ヘラクレス

葉の色

深みのあるブルー+赤いエッジ

青みがかったグリーン+ピンクのエッジ

葉の厚み

肉厚で密集

やや薄めで開き気味

紅葉の季節

秋〜冬

春〜秋

耐寒性

弱い(10℃以上)

やや強い(5℃以上)

「ブルーオリオン」と呼ばれる品種は、より青みが強いオリオンの変種で、コレクターの間で人気があります。

オリオンを育てるための日当たりや水やりのポイント

オリオンを美しく育てるには、日当たりと水やりの管理がとても重要です。この品種は春秋生育型なので、春と秋に活発に育ちます。

日当たりのポイント

  • オリオンは日当たりの良い場所を好みます。直射日光をしっかり浴びると、色付きが美しくなります。
  • 屋外のベランダや、室内で南向きの窓辺が理想的です。
  • 夏場は、特に午後の強い日差しは葉焼けの原因になるので、明るい日陰に移動させましょう。
  • 冬は日照時間も短くなるので、できるだけ日当たりの良い場所に置くようにします。

水やりの頻度とコツ

オリオンは乾燥に強い多肉植物ですが、水の与えすぎには注意が必要です。土が完全に乾いてから水を与えましょう。

季節

水やりのポイント

春・秋(生育期)

土が完全に乾いたら、たっぷりと水を与える。鉢の中央まで湿らせる

夏(休眠期)

水やりを控えめに。風通しの良い場所に置いて蒸れを防ぐ

冬(休眠期)

1ヶ月に1回程度、土が乾燥してから少量の水を与える

水やりのチェック方法

初心者には、水やりのタイミングを見極めるのが難しい場合があります。水やりチェッカー「SUSTEE(サスティ)」を使うと、土の湿度を色で教えてくれるので便利です。

  • 土が乾いているときは、湿っているときはに変わります。
  • これを使えば、水のやりすぎや根腐れを防げるのでおすすめです。

注意点

  • 水やりの後は、葉に水がつかないようにしましょう。葉焼けや腐りの原因になります。
  • 特に冬場は、過湿にならないよう細心の注意が必要です。

土と鉢選び、季節ごとの管理方法

オリオンに適した土の選び方

オリオンには、水はけの良い土が必須です。多肉植物用の市販の培養土に、追加素材を混ぜるのがおすすめ。

  • 基本は多肉植物用土に、パーライト腐葉土を混ぜましょう。
  • 通気性をさらに良くしたい場合は、軽石川砂を加えると効果的です。

自分で配合する場合の目安:

  • 多肉植物用土 5:パーライト 3:腐葉土 2

鉢の選び方

オリオンの根は浅めなので、深さよりも広さのある鉢が適しています。

  • 素材はテラコッタ(素焼き)鉢がおすすめ。通気性が良く、土の乾燥を早めます。
  • サイズは、株の大きさに合わせて選びます。成長に合わせて1〜2年ごとに植え替えを行いましょう。
  • drainage(排水)機能のある鉢を選ぶと、水はけが良くなり根腐れを防げます

季節ごとの管理方法

オリオンは春秋に生育し、夏と冬は休眠期に入ります。季節ごとに管理を変えることで、健康に育てられます。

季節

管理ポイント

日当たりを確保し、土が乾いたらたっぷり水を与える。肥料も与えると良い

直射日光を避け、風通しの良い日陰に。水やりは控えめに

再び生育期。春と同様の管理で、紅葉を楽しむ

室内の明るい場所に移動。水やりは最小限に。10℃以上をキープ

肥料の使い方

オリオンにも肥料は必要ですが、与えすぎには注意が必要です。

  • 春と秋の生育期に、希釈した液体肥料を2〜3週間に1回与えるのがベスト。
  • 夏と冬は休眠期なので、肥料は与えないようにします。

オリオンと似た品種「ヘラクレス」との違い

オリオンとよく似た見た目を持つ多肉植物に「ヘラクレス」があります。両者は似ていますが、いくつかの特徴で区別がつきます。

主な違いを比較

以下は、オリオンとヘラクレスの主な違いをまとめた比較表です。

項目

オリオン

ヘラクレス

葉の色

深いブルー+赤いエッジ

青みがかったグリーン+ピンクのエッジ

葉の厚み

肉厚でロゼットが密集

やや薄めでロゼットが開き気味

紅葉の季節

秋〜冬に赤みが増す

春〜秋にピンクが強くなる

耐寒性

弱い(10℃以上必要)

やや強い(5℃以上で冬越し可能)

人気の理由

希少な深いブルーが魅力

ピンクのエッジが可愛いと女性に人気

その他の特徴

  • オリオンは、特に「ブルーオリオン」と呼ばれる青みが強い個体が高値で取引されることも。
  • ヘラクレスは、オリオンよりやや育てやすく耐寒性も高いので初心者におすすめ。

どちらを選ぶべき?

  • 見た目にこだわりたい人→オリオンがおすすめ。特に秋〜冬の色付きが美しい。
  • 手軽に育てたい人→ヘラクレスの方が管理が簡単で、冬の対策も少なくて済む。

両方気に入った場合は、多肉植物の育て方を参考にしながら、両方楽しむのもありですね。

オリオンの増やし方と購入できるお店

オリオンの増やし方

オリオンは葉挿し株分けの2つの方法で増やすことができます。どちらも比較的簡単で、初心者でも成功しやすいです。

1. 葉挿しの方法

  • 健康な葉を株の根元から優しく取り外す
  • 2〜3日ほど風通しの良い場所で切り口を乾燥させる(カサブタができるまで)。
  • 水はけの良い土に葉を置き、直射日光を避けた明るい場所で管理。
  • 1〜2週間で根が出て、新しい芽が出てくる。

2. 株分けの方法

  • 成長したオリオンの株を鉢から取り出し、子株を根ごと切り離す
  • 新しい鉢に植え替え、数日間は水やりを控えておく。
  • 新しい根が張るまでは、明るい日陰で管理する。

オリオンの購入方法

オリオンは園芸店やオンラインショップで購入できます。希少性の高い品種なので、入手できる場所は限られています。

おすすめの購入先

価格の目安

オリオンの価格は、サイズや希少性によって異なります。以下は一般的な価格帯です。

サイズ・種類

価格の目安

3号鉢(直径9cm程度)

1,000円〜2,000円

ブルーオリオン(希少品種)

3,000円以上

購入時のチェックポイント

  • 葉の色が鮮やかで、変色や虫食いがないか確認。
  • 芯(中心部)がしっかりしていれば、健康な株と判断できます。
  • 根が鉢からはみ出ていないかもチェックすると良いです。